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心の葛藤

ころり

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とりあえずは保留となった出来物だが、気持ちは晴れなかった。

ネットで色々な人の体験を読むと、ほとんどの人が結局後に大きく腫れ、悪化した状態で手術する事になっている。
そして皆が口をそろえて、「小さくて早いうちに切るべきだ」と書いていた。

本当にこのまま放っておいていいのだろうか?
悪化してから手術するなんて、さらに痛くて跡が残りそうである。

悪化した状態で病院に駆け込んだ人達が、悪化しすぎて麻酔が効かなかっただの、治療が激痛で死にそうだっただのと書いてあるのを見て、私の頭は痛い想像で一杯だった。

日々、不安感が膨らみ、吐き気がする。
それにあの形成外科の待合での自分の様子は、明らかに以前の自分に戻ったようだった。

以前の自分。
抗鬱剤を服用していた頃だ。

鬱病になる少し前、まだ自分が病んでいるという自覚がなかったある日、何の不安感もなく歯科に行った。時々歯医者が苦手だと言う人がいるが、私は昔から全く平気であった。奇麗にしてくれて気持ちいいとさえ思っていたほど。

それがこの日、歯の治療をした後、「口をゆすいで下さい」と言われたのでコップを取ろうとすると、手が凄い勢いで震えていてコップが掴めない。
小刻みに震えるなんて程度ではなく、本当にガタガタと痙攣しているかのように大きく震えていた為、自分自身驚いてジッと手を見つめた。
医師もその様子を見て「大丈夫!?」と心配していた。

まだ自覚がなかったが、その頃からすでに精神は病んでいたのだろう。



その後、抗鬱剤を服用する事となり、最近では心身ともに落ち着いてきたと思っていた。
だが、根っこの部分は何も変わっていなかったのかもしれない。
そもそも病気なのか、もともと持っている気弱な性格なのかさえ分からなくなってくる。


とりあえず今はこの出来物をとってしまいたい。しかし怖い。
持ち続けて日々不安で過ごすのと、切る事への恐怖心と向き合うのと、どちらがマシだろう?という感じであった。

私は出来れば手術する方向で、その為にも精神を落ち着けて病院に行けるようにしたいと思った。

「心療内科に行こう」

そして、手術する時に気持ちが落ち着ける頓服をもらえばいい、そう思った。

そう決めた翌日、早速心療内科に行った。
以前欝病の時に通っていた病院。2年ぶりだった。

患者の多いその病院。医師は私を覚えてないかもしれないな、そんな事を思いながら待合で待った。

ただこの時も、待っているだけなのに、不安感や吐き気が押し寄せてくる。
うまく話す事が出来るだろうか?筋道をたてて説明出来るだろうか?そう考え出すと手も震えてくるのだった。
やはり私は普通じゃないのかもしれない。


そして名前を呼ばれ診察室に入る。医師は私の顔をみると言った。

「お久しぶり!」

相変わらずニコニコとした笑顔がそこにあった。




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Posted byころり