エステ

生活
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「じゃあこれ、無料券。行ってきてね」

酒家さんにその券を渡され、私は「ありがとう」と受け取るしかなかった。
全ては私の優柔不断、相手に合わせ過ぎる性格が原因だ。

ある日仕事中に酒家さんに話しかけられた。
酒家さんと二人きりの部屋に移動してから、彼女のおしゃべりは増すばかり。仕事中であろうが休憩時間であろうが関係なし。一日中話している。二人きりなので返答するのは私しかおらず、結果私もほぼ一日中話している状態。

私が苦手な状況だが、何とか彼女の機嫌を損ねないように、会話を合わせて適当に返答していた。

彼女は言った。

「私さぁ、エステに脱毛に行きたいんだよね。ころりさん、行った事ある?」

無いと答えると、彼女はアラフォーだからこそ美に気を使いたいという話を始めた。

「オバサンがボサボサの髪とか、ムダ毛が目立ってるとかみっともないでしょう?」

確かにそうかも。私がそう答えると、彼女は嬉しそうに、「やっぱり?そうよねー」と嬉しそう。

確かに美に気を使うのも大切かもしれないが、正直私はエステに行く程興味はない。他人の手を借りず、自分の出来る範囲で綺麗にするぐらいで十分だ。

だがエステに行こうとしている彼女に調子を合わせる為に、「そうよね」「いいわね」と彼女が喜びそうな返事ばかりしていた。






すると数日後、彼女は「行ってきたわよ。エステ!」と私に言った。

なんて行動が早いのだろう。凄い。

どうだった?と私が聞かなくても、彼女はどんどんその様子を説明してくれる。
私も全く未知の世界の為、それなりに興味を持って話を聞いた。

彼女の話によると、昔のエステと違ってすごく今は早くて簡単。痛くもなく、価格も安い。そして何よりエステティシャンの方が優しくて癒されると言う。

「こんなに良いならもっと早く行っておけば良かったって思うぐらい」と彼女は満足気。

「良かったわね」と私が言うと、彼女は言った。

「それでね、ころりさんも一緒に行かないかなと思って!この前話した時も興味がありそうだったし」

……やっぱり。



――――――――続きます。






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