密室

仕事
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ある日派遣先……いや、今はパート先だった……に行くと、私の席がなくなっていた。

一瞬ドキリとする。
まるで小学生がイジメを受けて、自分の席をどこかに隠されたかのような感覚。

「あ、ころりさん、今日から部屋を移動してもらうらしいです」

と、声をかけられてホッとした。イジメじゃなくて良かった。

上司に隣の部屋に行くように言われて入っていくと、そこに見慣れた私のデスクがあった。さらに向かいにも。

そしてその向かいのデスクには既に酒家さんが座っていた。

まさか……。

嫌な予感は的中し、どうやら今日から私と酒家さんは、この部屋で二人っきりで仕事をするらしい。
直接雇用になった事で、仕事の割り振りを少し見直したらしいが、それにしてもこの席替えに意味はあるのか?なぜ私と彼女だけ別室に籠り切りになるのか意味が分からない。





もし別の、大人しいタイプの人と二人きりならこれ程憂鬱にはならなかった。
だがよりにもよって、常に会話していないと落ち着かないタイプの酒家さんと二人だけにされるなんて。

あぁ……憂鬱過ぎる。
やっぱり派遣終了と同時に辞めさせてもらえば良かったと早くも後悔した。

案の定、この日はほとんど仕事にならなかった。
酒家さんは一日中話しかけにくる。

最悪な事に休憩時間もこの部屋で過ごす事となり、彼女から解放される時間がない。
一日が終わり、ようやく彼女と別れた時、おもわず溜息が出た。やっと自由になれた。

一体いつまであの部屋で二人きりなのだろう?
こんなくだらない事で悩んでいる自分が嫌になる。

もう今更遅いけど、もう今更無理だけど、

やっぱり遣り甲斐のある仕事がしてみたい。
夢中で仕事がしてみたい。





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