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水やり

2017/06/09 Fri 21:37

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家の小さな花壇に水をまいた。

春から秋にかけては花の手入れが必要になる。冬も花を植えてはいるが、手入れの簡単な花しか植えていないし、基本的に水やりは雨に任せておけば大丈夫。
だがこの季節になると、1日1回は水やりが必要で、もっと暑い季節になってくると、朝晩の水をあげる事もある。

花を育てる事は私にとって、癒しなのかストレスなのか……微妙なところだ。

綺麗に理想的に育てば癒しに感じるが、うまく育たなかったり枯れてしまった時にはイライラしてしまう。この完璧主義を少しでも緩めなければ。

そんな性格なので、朝起きた後には、自分の食事よりも花への水やりが気になる。
早くあげなくては、枯れてしまってはいけない。

だけど相変わらず起きるのが遅めな私。
本当はまだ人気の少ない早朝に水やりをしたいのだが、ついつい起きるのが遅くなり、朝の10時頃に水やりするので精一杯。

その日もそっと窓から外を確認し、近所の主婦が周囲に出ていないかを確認してから玄関を開けた。
もう十何年もこの地に住んでいるのに、未だにオドオドとこんな事をしている自分が情けない。

慌てて花壇に水をあげていると、背後でガチャという音がした。

しまった!近所の主婦が出てきてしまった。振り返るべきか……気付かぬフリをするべきか……。

と迷っていると、あちらから声をかけてきた。

「あら、お久しぶりですね」

私は今気付いたように振り返り、「あ、こんにちは」と笑顔を作った。


そのまま挨拶だけで終わるかと思ったら、その主婦は私の家まで近寄ってきて、「どんな花育てるのですか?」と話し始めた。

その主婦は近所の中ではまだ話しやすい人。
温厚でいて会話上手、誰からも好かれそうな羨ましい人。

私は滅多に会話しない近所の主婦に話しかけられてテンパってしまい、早口で次々と言葉を発した。楽しく話さなきゃ、沈黙で気まずくなってはいけない。そう思うとやたらテンションが高い変な人になってしまう。

だけどその主婦は優しく頷き、話を合わせて笑ってくれていた。

この人となら仲良くなれるかしら?心のどこかでそう思い始めた時、また別の近所の主婦が近寄ってきた。

「あれー?ころりさんとお話中?珍しいね!」
「あ!おはよう!そうそう、昨日はありがとう、助かったわ」
「いいのよ、お互い様じゃない。それよりバザーの担当の件だけどさぁ」

と、あっと言う間にその主婦達は学校や子供の話に夢中になった。
私はその場でどうしていればいいのか。立ち去ろうにもここは私の家の玄関先なのだ。

さらに運の悪い事に、また別の主婦が自転車に乗って通り過ぎようとし、また同じように足を止めて会話に入ってきた。
その主婦は私は見た事もない人だったが、他の二人の主婦はママ友らしく、「いつもの仲間」的な空気を発していた。

とても居づらかった。最後に入ってきた主婦に至っては、私に挨拶もなく顔さえ見ない。私も自分から挨拶する勇気がなかった。彼女達の出来上がった輪に入れないし、学校の話題で夢中なのに、私に何が言えるだろう。

たまらず、「それじゃ、私は」と言い、家の中に逃げ込んだ。

彼女達は何と思っただろう?感じが悪かっただろうか?でもあの場に黙って立っている方が目障りに思えた。

やはり玄関を開けるのは緊張する。
出来るだけ早起きして誰もいない静かな朝に水やりをやりたい。


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