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娘をやめられない

2017/03/26 Sun 21:04

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先日から実家の母から何度も電話があり、神経がすり減った。

母と一定の距離を保つ。自分の近況を言わない。話を聞く事だけに徹する。

そう心で決めたはずなのに、母と話しているうちにまるで誘導尋問のように、いつの間にか私は自分の最近あった出来事や思う事をポロリと話してしまう。

そして母から返ってくる言葉の内容に落ち込む……という繰り返し。


私は最近派遣の仕事を辞めたいと思う事が増え、仕事の内容でも納得いかない事が出てきた。
たった週に2日行くだけの事だから、納得いくもいかないも、ただ決められた時間、指示された仕事を黙々とこなせばいいだけの事なのだろうが、頭が固い私には右から左に流せない出来事もある。

そんな愚痴を、母と話しているうちについ漏らしてしまう。

母は頭ごなしに否定はしない。
「そうねぇ……」とやんわり受けとめてくれるような言い方をするが、ゆっくりと私を諭すような話が始まる。

「働くって誰でも大変だから。働ける場がある事を感謝した方がいいわ。仕事がなくて困っている人も多いんだから」
「どこに転職しても同じ繰り返しになるんじゃない?」

またか、言わなきゃよかった。
母にこう言われてしまうと、私は私を追い詰めてしまう。

私は絶対に今の仕事を辞めてはいけない、
母をまた失望させてしまう、
嫌でも我慢しなくちゃ。


一体何年経てば、私はこの関係を卒業出来るのだろう。


そんな事を悶々と悩む日が続いているが、ふと録画してあった「お母さん、娘をやめていいですか?」を観た。

放送していた時期は少し前だが、私はその頃リアルタイムで観る気分になれず、全話を観ないまま録画してあった。
それをある日、夜中に10話まとめて全て観た。

さすがドラマであるから、過剰に表現されている部分が目立つ気もしたが、根っこにある母と娘の関係がまさに自分と重なった。
特に前半の、母から離れたいが可哀想、きっと寂しがる、母をがっかりさせたくないと行きつ戻りつする娘の心は今の私そのものだ。

ストーリーの中での会話であったように、私も母を殺したいと思う程憎む時期が若い頃にあれば良かったように思う。それぐらい感情をむき出しにしてぶつかるべきだった。それは年齢を重ねるごとに難しくなり、今ではとても出来そうもない。

タイトルのような気持ちになるぐらい母が疎ましく思う事は多々あるが、本当に娘をやめたいとは思えない。

そしてこれ程母との関係を重く感じながら生きているのに、母を失った時の自分に自信がない。
この世から母がいなくなる日。
重りをなくした私は自由になれるはずなのに、きっと気持ちは自由になれない。
母親からの本当の自立、そんな日はこない気がする。

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