recent entry
05/19 (Fri)   オーガニック
05/17 (Wed)   サプリ感覚
05/14 (Sun)   私には子供がいるから
05/12 (Fri)   母の日
05/10 (Wed)   かかりつけ


ランチの相手

2017/02/28 Tue 21:43

スポンサーリンク



あれから一週間後、酒家さんとランチに行った。

その日が来るまで憂鬱で憂鬱で。
もう何年も女性と二人で食事なんてしていない。職場の休憩室ならまだしも、プライベートで外で会うなんて、一体何を話せばいいのか。

どのタイミングで帰ればいいのか……私は会う前からそんな事ばかり考えていた。

相手が苦手な酒家さんだから憂鬱さが増しているのもあるが、もし相手が他の女性だったとしても私は気分が重いだろう。

「友人が欲しい」と何年も思い続けてきたが、想像するだけの期間が長すぎた。
いざ女性と関わろうとすると構え過ぎて億劫でしかない。

それにしても酒家さんがどうして私を誘ったのかが気になった。
以前手紙を渡された時のように、何か嫌な事を言われてしまったら……。


待ち合わせ場所に行くと、酒家さんは職場で会うより更にテンションが高かった。

「うわぁー!美味しそう!ね?ね?写真撮ろう!」
「子供が一緒だとなかなかこういう店に来られないからさー」


心の奥では酒家さんを疑いつつも、私は酒家さんの機嫌を損ねないように調子を合わせた。

酒家さんは満足気に目の前の前菜に手を伸ばした。


私は食事に興味がなかった。
食事は料理の内容ではなく、一緒に食べる相手により美味しくなるものだと思う。

しかし会話が途切れないように、明るく元気に見えるように、私は精一杯無理をしていたように思う。
それは酒家さんがいつも「陰気な人が嫌い」と繰り返し言っているから。
酒家さんに好かれなくてもいいと頭では分かっているのに、彼女を目の前にすると彼女が気に入るような人間になろうとしてしまう。

もう以前のような険悪な関係になりたくない、嫌われるのが怖い。

そんな無理をしている私に彼女はきっと気付いていない。

この日も終始、職場の人達の悪口を言っていた。
私は適当に合わせ、「そうかな」「かもね」と繰り返す。

嫌だ嫌だ。こんな自分が嫌いだ。

酒家さんは言った。

「私達って気が合うと思わない?何でも話しやすいし」

いつからそうなってしまったのだろう。
私は曖昧に笑った。

「そうかな」

心が重い。


スポンサーリンク



* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 二人暮らしへ にほんブログ村 主婦日記ブログ ひきこもり主婦へ にほんブログ村 主婦日記ブログ 40代主婦へ
* * * * ご訪問ありがとうございました。 * * * * 

生活

自己判断

2017/02/25 Sat 21:23

スポンサーリンク



この何週間か色々思う事があり、最近の自分にも少し変化があるように感じていた。

泣く事が無くなった。
一日中眠っていたいと思う気持ちが薄れてきた。
掃除や家事をする事が以前程苦痛でない。
ファッションや美容に関心を持つようになった。

などなど。

それで私は抗鬱剤の服用を止めようかと思い始めた。
元々今回の服用は絶対的なものではなく、今までの経験から、多分服用した方が良い気がする……という程度で始めたもの。
確かに服用を始めた時には今よりもっと気分が沈み、自己嫌悪が激しかった。
今でも自己否定感は強くあるし、職場や人と接する事に関しては何一つ成長していない為、すぐに動悸がしてパニックになってしまう自分が嫌になるのは変わっていない。

だが、それが抗鬱剤の服用で100%改善するものではない……という思いがずっと心の中にあった。
どちらかといえばお守り的な感覚で服用していた。もしくはそれで良くなれると思い込みたかったのか。

とはいえ、現在は数か月前よりも気持ちが安定している、という事はやはり薬の効果が出てきたのかもしれない。

そんな風に何が良い選択なのか分からないまま服用していた抗鬱剤だが、出来れば早く服用を止めたい気持ちが強くなった。

そこで私は自己判断で減薬し始めた。
最もやってはいけない事。
だけど過去2回、この薬の減薬を経験している。今回で3回目。慣れているから「それぐらい大丈夫」という気持ちがあった。


量を減らし始めて3日程経った時、ふらつきがあった。
だが私は慌てない。前回もこれと全く一緒だったから。
慌てるどころか、「よしよし、これは薬が私の体から抜けてきている証拠だわ」とどこか嬉しささえ感じた。

そこから毎日、ふらつきは続いた。血の気が引くような感覚。貧血の症状と似ている。

このまま我慢していればそのうち落ち着くわ。
次回の診察時に、医師に減薬したいと告げよう。既に減薬している事は秘密にして。そう思っていた。

いつも私に決断をさせる医師だから、減薬も認めるに違いない。だから10日間ぐらい前もって減薬を始めていても大差ないわ、と思い込んでいた。

そして減薬を始めてから10日後、心療内科の診察日だった。

医師に会い、私は真っ先に言った。

「最近調子が良いので薬を減らしていきたいのです」

「なぜ?」と医師が聞くので、私は落ち着いてきたので薬の必要性を感じなくなったと早口で捲し立てた。

私の話を聞いた後、医師は落ち着いた口調で言った。

「今薬を減らすのはダメです。今はまだ続ける時期です」

え?私は予想外の答えに驚いた。
まさか既に自己判断で減薬し始めているなんて絶対に言えない。

医師から説得を受け、私は素直に頷いた。

私がどうかしていた。なぜあれ程発作的に薬を止めようと思ったのだろう。
反省して今も正しく服用している。


スポンサーリンク



* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 二人暮らしへ にほんブログ村 主婦日記ブログ ひきこもり主婦へ にほんブログ村 主婦日記ブログ 40代主婦へ
* * * * ご訪問ありがとうございました。 * * * * 

養子縁組

2017/02/22 Wed 22:28

スポンサーリンク



前回の記事の近所の子無し主婦。

あの時の会話で、「人生を楽しもう」という話の他にもう一つ、気になる事を言っていた。

それは彼女達夫婦は「甥を養子にしている」という事。

その事はいつだったか近所の主婦達が噂しているのを耳にした事があった。
だが詳しくは知らなかったし、本当に事実かどうかも分からなかった。

でも先日会った時、本人の口からその話を聞き、それが事実なんだと知った。

「養子」なんて聞くと、大変な決断で凄い事のように思ってしまうが、当の本人はあっけらかんとしていた。

「養子って言っても書類だけの事だから」

彼女の夫には弟がいるらしいのだが、その子供が男の子二人だと言う。
そのうちの一人を書類上の養子にしているとの事。

「甥が成人してから手続きしたのよ」と言う。

なぜそんな事をするのだろう?
単純に子供が欲しくて子育てがしたくて……というのなら、成人した甥を養子にするのでは意味がない。それも書類上だけで、実際は一緒に住むどころか滅多に会わないというのだから、ますます何の為にそんな事をしたのか理解出来ない。


だがこういう事に質問をするのは難しい。
どんな聞き方をすればいいのか、失礼にならないか、傷つけないか……そんな事を考えていると何も言葉が出ず、

「あぁ、そうですか」

と、愛想のない返事をしてしまった。

それでも彼女は私の表情は気にしてない様子で、続けて言った。

「だって私達は子供がいないから、老後の面倒を見てくれる人が必要でしょ?」と。


なるほど。そういう事か。その為か。
心の中で納得した。

「面倒みてくれるなんて優しい甥御さんなのですね」と私が言うと、

「だって私達の遺産は全てあの子に遺すのよ?その為の養子手続きだから。面倒ぐらい見てくれるでしょ」


それはお金と引き換えに介護を頼むという事か?
その事に皆が納得しての養子?

なんだかとても衝撃だった。
子供が少ない時代。子供を譲り合う時代?

私達も子供がいないが、介護の為に甥や姪を養子にしたいと考えた事もない。


スポンサーリンク



* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 二人暮らしへ にほんブログ村 主婦日記ブログ ひきこもり主婦へ にほんブログ村 主婦日記ブログ 40代主婦へ
* * * * ご訪問ありがとうございました。 * * * * 

子なし
 | HOME | Next »