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普通の人

2017/01/25 Wed 20:57

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今回の心療内科での診察は、私にとってあまり良い時間ではなかった。

いつものように「どうですか?」と医師に聞かれ、私は「特に変化はないです」と答えたが、医師がジッと私を見つめるので何か話さなくてはと焦った。

なぜだろう?

以前の医師には言葉につまる事はあっても、伝えたい事がたくさんあった。助けて欲しい事がたくさんあった。

しかし今の医師になってからは会う前から、「今日は何を話せばいいのか」と毎回悩む。
それなりに悩みを相談し、医師にアドバイスをもらう事で医師を納得させなければという思いが強い。

こんな事を考えるなんて、以前よりは余裕がある証拠なのかとも思う。
悩みを相談に行くつもりが、医師に話す事自体を悩んでいるなんて本末転倒。

私は最近の母との関係を話した。
このブログでも書いたように、「もっと付き合いを広げなさい」と言われる事自体が負担だと、それ以前に母の存在が常に私を支配していると説明した。私の性格の偏りや自己否定が強いのは、多少なりとも母の事が関係している気がすると話した。

医師は「ふんふん」と優しく微笑みながら聞いていた。

私は途中で話を止め、医師が何か返答するかと様子をみたが、沈黙が流れ医師はただジッと私の顔を見つめていた。

その沈黙と視線に耐えられなくなり、私はすぐ目をそらす。
机の上を見つめながら続きを話す。

しばらくしてまた話を止めてみて、医師の様子を伺う。
だがやはり医師は無言で私をジッと見つめ返すだけなので、視線が辛くて目をそらしてしまう。


その繰り返し。

何だ?なぜ何も言わないのだろう?
何も言ってくれないから、私が自分一人で話をまとめるしかないではないか。

そうして私が話し終わると、医師は

「うーん……まぁ、お母さんも娘を心配しての事でしょうね」と言っただけだった。

私は拍子抜けして「そうですね」とだけ答えた。

その後は「次の予約は何時にしますか?」とか「お薬は前回と同じでいいですね」といった確認のみとなり、キッチリ15分で診察は終わった。

最近感じる。

この15分間は保険請求する為には必要な時間であり、その為に無駄な会話をしているような気がしてならない。

医師は悪い人ではないが、魅力を感じない。
医師に「魅力」という言葉を使うのは変だが、会う前には面倒だなと思うし、会った後も気疲れし、次の診察日まで会わなくて済むと思うとホッとする。

そういえば、最後に医師の方から一つアドバイスがあった。

「ころりさん、何か趣味を見つけて、色んな人と話すのがいいですよ」

同じ事を母に言われて負担に感じると相談したつもりだったのに。
そんな誰でも言いそうな事を言われ、「普通の人だなぁ」と思いながらため息が出た。


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煙草

2017/01/23 Mon 23:42

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心療内科の日。

病院に着くと、入口に小汚い男性が立ち、煙草をふかしていた。
その病院は入口の幅が狭い為、その男性が立っていると邪魔で入口の自動ドアが開きづらい。

私は無言で入口に近付いた。
普通の人なら中に入る事に気付き、道を開けるだろうと思ったから。

しかしその男性は私が目の前に立っても身動きしなかった。
私はその男性の顔を見るのが怖くて、目を伏せたまま「すみません」と言った。

3秒程、その男性はジッと立ったまま私を見下ろしている様だったが、その後何も言わずその場所から動いてくれた。
その時の煙草の煙と男性が発する悪臭のせいで吐き気がしたが、私は下を向いたまま病院に入った。

病院は空いていて、10席程ある待合室の椅子に、私の他にもう一人座っているだけだった。

しばらくしてその一人が診察室に呼ばれた。

私は待合室で一人きりになり、スマホをボーと眺めていたら、入口の自動ドアがガーッと音をたてて開いた。

患者が入ってくる。
さっきの煙草の男性だ。

私はドアの方を見た訳ではなく、ずっと目線はスマホに向けたままだったが、その人影が入ってきた瞬間の臭いですぐあの男性だと分かった。

私は入口から一番遠い席に座っていた。

ドシドシという感じでその男性がこちらに歩いてくる気配があった。
次の瞬間、ドカッと男性が私の隣の席に座った。

これだけ席があるのに、よりにもよって隣に座るなんて。
凄い臭いだ。


しかし心療内科に来る人は、身なりを気に掛ける余裕がない人が多い。私も今でこそ何とか普通の恰好をしているが、以前は毎日同じ洋服を着て、髪はボサボサ、顔はいつ洗ったのか、お風呂も毎日入れていなかった。

あの頃を思い出すと、他人事ではない。自分だって同じように他人から迷惑に思われていたかもしれないのだから。

私は男性の悪臭が辛くて席を移動したかったが、もし移動して彼が気を悪くしてはいけないと思い、ジッと息を殺すようにして耐えた。

すると、隣からモワ~とした煙が。

なんと、男性は待合室でプカプカと煙草を吸い始めたのだ。
思わず私はその男性の方を見てしまった。

すると彼はずっとこちらを見ていたようで、すぐに目が合った。
「何だよ」

そう言われて何も返せず、怖くて俯いた。
席を移動するのも何か言われそうで怖い。

助けを求めるように受付を見ると、ようやく事務員が近寄ってきた。
これだけの臭いがしているのに、今まで気付かなかったのだろうか?

「だめですよ、病院で煙草はやめましょうね」

事務員は優しく男性に注意したが、男性は口をクチャクチャと鳴らして唾をペッと吐いた。

気分が悪すぎて思わず目を閉じた。
心療内科には色んな人が来る。私もその一人。
だけどこんな気分になるなら来ない方が良かったと心から後悔した。


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平等

2017/01/21 Sat 23:57

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兄家族と会った。

実家の母から「兄が来るので会いにきて」と連絡があったのだ。
突然の事だったのでうまい言い訳も浮かばず、渋々実家に行く事になった。長い間兄と会っていないので、あまりにも避け続ける事に罪悪感があったのもある。

兄とは兄妹だというのに、年々他人のように感じるようになった。
会っても何を話せばいいのか分からない。

兄嫁は良い人だが、私とは真逆でサッパリとして前向きで明るい人。
こちらもまた共通の話題が見つからず、会う度に凄く疲れる。

こう見えて、私は兄夫婦の前では意外によく話す。
ただそれが一人で空回りしている状態なのだ。
相手は私の言葉に「そうね」「ふーん」と反応するだけで、それ以上話が続かない。その空気が気まずくて、つい一人馬鹿みたいにくだらない話題をし、笑いたくもないのにニコニコとしてみる。

これも母が傍で見ているからだろうか。
どこかで母に見張られているという意識があるから、良い娘を演じようとしてしまうのだと思う。


今回は兄の子供にお年玉を渡した。
正月から随分遅くなってしまったが、正月に渡せなかったので、一応叔母として気持ちを包んだ。

正直なところ、兄の子供を可愛いと思えない。
もちろん憎くもないが、興味がないという感じ。

滅多に会わないので情がわかないのも仕方がないだろうと自分では思っているが、人によっては「身内の子供」と思うだけで、たとえ会う事がなくても可愛くて仕方がないというタイプもいるらしいので、私は身内への情が薄いのかもしれない。

なのでお年玉を渡すのも、兄夫婦の手前、母の手前、義務でしているのは否定出来ない。



私がお年玉を子供に渡すと、兄嫁が「そんな気を遣わないで」と言った。

「いえいえ、少しだけど好きな物買ってね」

前半は兄嫁に、後半は子供に向かって私は言った。

いつもの会話だ。
これで最低限の叔母としての役目を果たした気分になり、兄夫婦と別れて家に帰るとドッと疲れを感じた。


そして二日後、また突然兄から電話があった。
どうしたのか?と焦っていると、「今から帰るんだけど、その前にころりの家に寄っていいか?」と言う。

兄家族は私の実家に3日程泊まっていたのだが、その日自宅に戻る前にうちに来ると言うのだ。

嫌だな、と思ったが断わる理由がない。

しばらくして兄家族がやってきた。
一応私は「よかったら家に入ってね」と兄に言ったが、「これ渡しに来ただけだから」と言い、小さな袋を渡された。

「え?」と聞くと、横から兄嫁が言った。

「お年玉頂いても、ころりさんところは子供がいないから不平等でしょ?いつも申し訳なくて。だから受け取ってね」

「そんな、逆に申し訳ないです、こちらは全然気にしていないので」と私は言ってみたが、兄夫婦はその袋を私に渡すと気が済んだようで、「じゃあまたね」と行ってしまった。

紙袋の中は商品券だった。
私が渡したお年玉と同額。

なんだかとても悲しい気分になった。


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