ココロのおうち。




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10年後

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__前回の続き。そんなある日、いつもの様に洋子ちゃんの家で遊んでいた時、洋子ちゃんがまた怒り始めた。いつもの様に物を投げつけてきたのだが、私がひたすら耐えている事が気に入らないらしい。「言いたい事があったら言い返しなさいよ!弱虫!イライラする!」と言って、私が反撃しない事に怒り、いつも以上に強く殴られた。その瞬間、今まで苦笑いしていた私の顔に涙が流れた。洋子ちゃんと仲良くなり2年間。少しずつ溜まっ...

怒らせたい

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いまTVでやっているドラマ「わたしを離さないで」。今まで観ていても、どこか自分の子供時代を思い出す部分があると思っていたが、前回でそれは更に増し、とても印象に残ったセリフがあった。「恭子を怒らせたかった。そしたら本当の友達になれるような気がした。」観ていない人は分からないと思うが、美和というワガママな女性が親友恭子に言ったセリフだ。 *  *  *  *  * 私は小学生の頃、大人しかったがごく普通に何...

溺愛

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時々「皆何が楽しくて生きているんだろう」と思う事がある。そんな事を考える事自体が自分を楽しくなくしているのだろうけど。私は何が楽しいのだろう?今日は好きなドラマの放送日だとか――そんな些細な楽しみしかない。ふと我に返り、楽しみの質が高校生の頃から成長していない事に虚しくなる。そして、自分と同年代の主婦達を想像する。子供とワイワイ賑やかな夕食の時間。学校の事や友達、部活の事を聞いたり、笑ったり怒ったり...

完璧はない

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先日スーパーに買い物に行った時、偶然昔の職場の後輩、恭子ちゃんに会った。「うわぁ~久しぶりー!」彼女に会うのは2年ぶりぐらい。年賀状をくれる数少ない昔の友人。彼女の顔を見た瞬間、今年の年賀状に「昨年転職しました」と書かれていた事が頭に浮かんだ。「元気?」「はい、ころりさんも?」そんな会話をしつつ、互いの仕事の話になった。「ころりさん、お仕事されてるんですか?」「うん…まぁ、派遣でちょっとだけね」「...

切り替え

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切り替えが出来ない。もう働くのをやめて誰とも会いたくないという気分が変わらない。しかし長い間働かず無収入の期間があったくせに、いざ少しずつでも収入を得ると、最低限今の収入は維持しなくては……元に戻ってはいけない、というプレッシャーがある。どこの職場でも人間関係があり、だからこそフルタイムで毎日働く勇気が出ない。それを考えれば、今の派遣の仕事は私にとってその悩みを最小限に抑えられる条件だと思う。何より...

抜け駆け

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「ころりさんもどうぞ。もう他の方には渡しましたから」週明けに派遣先に行くと、席につくなり隣に座る派遣女性、酒家さんに可愛く包装された小箱を渡された。驚きのあまり一瞬声が出ない。――チョコだった。悩まされる2月14日。今年は日曜日だったし、古株パートからも、私達派遣社員は気を遣わなくていいと言ってもらえたので、私はその言葉のままに受け取っていた。皆に渡したがっていた酒家さんも、最後にはそれで納得したとば...

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