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隣人

2015/09/29 Tue 10:44

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近所

切ない会話

2015/09/27 Sun 14:39

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先日の法事の時、帰り際に3歳年下の従妹と話す機会があった。

今回の法事で集まった従姉妹達は、皆母になり子供を連れている人ばかりだと思い込んでいたが、一人忘れていた。

この3歳年下の従妹は独身であり、実家から出て一人暮らしをしていると聞いていた。私は彼女とも20年以上はまともに会っていなかった気がする。

彼女はチエちゃんといい、私から見ても更に大人しく物静かで、存在感がない人だった。だからという訳ではないが、ママ従姉妹達ばかりに目がいってしまい、帰り際にチエちゃんに話しかけられて初めて、そうだ、彼女も居たんだった――と気付いた。

話しかけられたといっても、大人しい彼女らしく世間話をしにきたのではない。叔母に頼まれて私にお土産を渡しに来ただけであった。


「ころりさん、これ……」と渡されたのでお礼を言ったが、その後は何も会話がなくて気まずい空気が流れた。

お互いが話下手だとこれだから困る。

「チエちゃん、連休はカレンダー通り?」

とにかく何か話題を――と思い、適当に質問してみたが、言った後に気付く。誰もが働いているとは限らない。私が逆に同じ質問をされたら、「ほぼ毎日連休です」と言いたくはないだろう。もっと無難な天気の話にでもすればよかったか……

一瞬にしてそんな事を考えていたが、チエちゃんはあっさりと、

「ううん、サービス業だから祝日とか関係ないの。今日は有休で」と答えた。

良かった、働いてるんだ。と質問した事に安堵した反面、やっぱりまともに働いていないのは私だけか……とどこかガッカリする自分もいた。

チエちゃんも質問しないと悪いと思ったのか「ころりさん、仕事は?」と聞かれた。こんな話題を自分から振るなんて墓穴を掘ってしまった。

「たまに派遣で働いたり、家でダラダラしたり。ほとんど引きこもりよ」と私は言った。彼女が私と似たタイプに見えたからか、引きこもりという言葉がスラリと出た。

チエちゃんは特に気にした風でもなく「そう」と言い、「座る?」と聞かれたので私達はそのまま縁側に腰を掛けた。真正面に向き合いながら話すより、横に並んで話す方がずっと楽に話せそうだ。

「チエちゃん、一人暮らしでしょ?偉いよね。私なんて一人じゃ何も出来なくて」と話し始めた。

するとチエちゃんは「ううん、実は今同棲してるの」と言った。

聞くと、同じ職場の同僚と同棲しているらしい。それが、彼には別居中の妻子がいて、まだ色々問題があって離婚出来ていないという。

無口だと思っていたチエちゃんが意外にもそんなプライベートな事まで私に話してくれるとは思わなかった。いや、もしかしたらまた何年も会う事のない私だからこそ話せるのかもしれない。

「私の親には言わないでね、秘密」とチエちゃんは笑った。

そうか、叔母さんにも言ってないのか。そうだろうな。
妻子ありの人との交際も同棲も、私が口出しする事ではないし本人達にしか分からない事だから良い事か悪い事かは分からない。

ただ、優しく大人しそうで、何も問題なんてなさそうに見えたチエちゃんにもこんな悩みがあったんだと少し驚いた。皆幸せそうに見えても実際は聞いてみないと分からない。

そして、チエちゃんは少し遠慮がちに言った。

「昨日のアレ、あのオジサンの言った事――」

あ、チエちゃんあの時居たんだ。あれ?どこに?本当に申し訳ないけど楚々としすぎていて存在に気付かなかった。

「あー、うんうん、あれね、いかにもあのオヤジって感じだよね」と私は笑った。

チエちゃんは「うんホント」と言い、

「私なんてこの歳で結婚もしてないでしょう?私もあのオジサンに酷い事言われたよ。でも多分これから先も結婚出来ないから、ずっと言われ続けるのかもね」と苦笑していた。

私は急に切なくなり、

「結婚なんて先の事は分からないよ、それに今二人で居て幸せならそれでいいよ」とチエちゃんに言った。言いながらも、まるで自分に言い聞かせている様だと感じた。

私はオジサンに子供の事を言われ、自分だけが辛くて居場所がないと思っていた。でも、私の気付かない所でチエちゃんも私と同じように一人傷付いていたんだと思うと悲しさが増した。

同類が居てホッとはしなかった。悲しいという気持ちが合わさっても倍増するだけだ。

チエちゃんとなら時々会って話してみたい……そんな気持ちになったが、自分から連絡先を聞く事は出来なかったし、聞かれなかった。それが良かったのかも。これっきりの会話だから気楽に話せたのかもしれない。

別れ際、チエちゃんは言った。

「ご夫婦仲良くね」

私を気遣っての言葉だと思うが、チエちゃんの気持ちを考えるとその言葉も切なかった。

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健康の定義

2015/09/25 Fri 10:51

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TVでは最近立て続けに悲しいニュースが多い。

黒木奈々さんは32歳という若さで亡くなった。
北斗晶さんが乳癌を患われたり、今朝は川島なお美さんの訃報が報じられていた。

皆、多少の差はあるがまだまだ若い女性という点では同世代ではないか。私自身も全く他人事ではないという気持ちでニュースを見た。

亡くなれれた方は本当に残念だが、北斗さんのような前向きなイメージの方が頑張られてる様子というのは、このニュースを見ている一般人にとっても励まされるだろうと思う。

ニュースを報じるキャスター達は口を揃えて「検診に行って下さい」と言っていたが、私はしばらく検診には行っていない。
このブログでも以前書いていたが、私は病院に行くという行為自体で精神的に病んでいく気がするから極力逃げてしまう。そんな情けない事を言っていてはいけないのだが――。

私は少しでもどこか調子が悪いと、何か大変な病気ではないか?と過剰に不安になってしまう。

ここ最近腸の調子が悪いのだが、先日も仕方なく病院に行き大腸カメラを勧められた。だが検査が不安で断ってしまった。その後も体調に不安を抱えたままで、検査を受けさえすればこんな不安感は消えただろうに……と思う。

特にこういった同世代の女性が患ったニュースなどを見ると、きっと自分もそのうち病気になるだろう、そんなマイナス思考が止まらない。

以前は、早く死にたかった。
本当は今も長生きしたいという気持ちにはなれない。出来れば楽に消えたいという気持ちもある。こんなに日々悶々と過ごしていて精神的にもすぐに病んでしまうのに、これで本当の意味で健康だと言えるのか?と思ったりもする。


実際に今闘病されている方からすれば、贅沢で失礼な事だろう。折角、今は何でも出来る健康な体を与えられているというのに。
楽しんで生きているとは言えないかもしれないが、命の心配をせずに生きていられる事に感謝するべきなのだろう。


以前、どこかで読んだ本で書いていた。

癌患者の本だったのだが、「健康な状態とは?」というテーマであった。

癌患者になると長い期間、病気と付き合わなければならない。退院した後もいつ再発するか?という不安と常に隣り合わせで、いつになったら癌と決別し安心感を得られるのか分からない。

そんな風にマイナス面だけを見ていると、一生「私は健康ではない」という気分に負けてしまう。

だが筆者は言う。

「健康とは体に悪いと分かっていてもやりたい事があり、それが実現出来る状態」だと。

例えば、タバコが悪いと分かっていても吸ってしまう。
夜更かしが健康に悪いと分かっていてもつい夜更かしする。
PCが目に悪いと分かっていてもついネットサーフィンする。
逆に、検診が大切だと分かっていても検診に行かない。

それらは全てあなたが今健康である証拠だと言い、そう考えれば癌であっても私は健康だと言える場面があるだろうという事だ。
私はその言葉に納得し今でも心に残っている。

こうして今、心の内を吐き出してブログを書けている事自体、私が健康である証拠なのだろう。

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